検索エンジンとは?検索順位の仕組みやSEO対策、日本や世界で使用されている検索エンジンをわかりやすく紹介!
検索エンジンとは、インターネット上のWebページや画像、動画などを検索するシステムのことです。
検索エンジンに自身が調べたいキーワードを入力して検索ボタンを押すことで、検索意図に応じたWebページを世界中から集めることができます。
本記事では、検索エンジンにおける検索順位の仕組みや日本・世界で多くのユーザーに利用されている検索エンジンを紹介します。
また、企業のマーケティングにおいて検索エンジンマーケティングを行うことの有効性についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
検索エンジンとは
検索エンジンとは、検索窓と呼ばれるボックスに自身が調べたいキーワードを入力することでWebページや画像、動画などを集めることができるシステムを指します。
検索エンジンを利用して調べたいキーワードを検索することで、自身の悩み事や疑問を解消することが可能です。
また、検索エンジンを通してAmazonや楽天のようなECサイトにアクセスすることで、インターネットを通じて様々な商品を購入できます。
多くの検索エンジンは無料で利用できるため、世界中の情報を気軽に集めることが可能です。
検索順位の仕組み
検索によって表示されるサイトの順位は、様々な評価基準に基づいて決定されます。
検索順位の仕組みは以下の3つです。
- クローリング
- インデックス
- ランキング分け
検索エンジンを活用することでWebページや画像、動画の閲覧だけでなく、自らが作成したWebページをインターネット上に公開することも可能です。
検索エンジンにおける検索順位の仕組みを理解することで、自身が公開するWebページを上位に表示させるよう工夫することができます。
以下で詳しく解説するので、参考にしてください。
仕組み①:クローリング
クローリングとは、クローラーと呼ばれるプログラムがインターネット上にあるWebページを巡回することで情報収集する仕組みを指します。
インターネットは誰でも情報を公開することができるため、日々新しいWebページが登録され続けます。
登録されたWebページの現状を常に把握するための仕組みとしてクローリングがあります。
また、インターネット上には常に新規のWebページが登録されるため、クローリングで新たなWebページを確認するまでに時間がかかります。
自身が登録したWebページがクローラーによって発見され、評価されるまでには一定の時間がかかるため、注意が必要です。
仕組み②:インデックス
インデックスとは、クローリングにより集めたWebページを検索エンジンのデータベースに登録することを指します。
インターネット上に登録されたWebページは、検索エンジンにインデックスされることで初めて検索結果として表示されます。
裏を返せば、検索エンジンにインデックスされていないWebページは、どれだけ価値のある情報が掲載されていても検索結果には表示されません。
自分がインターネット上に登録したWebページをできるだけ早く検索結果に表示したい場合は、クローラーによって収集された情報が早期にインデックスされる必要があります。
仕組み③:ランキング分け
検索エンジンは、データベースにインデックスされた全てのWebページを様々な評価基準からランキング分けします。
キーワードとWebページとの関連性や、情報の価値によって検索順位が決定され、ランキング分けが行われます。
自身のWebページを上位表示させるためには、各検索エンジンの評価項目に沿ったWebページを作成することが重要です。
日本でシェア率の高い検索エンジン
日本でシェア率が高い検索エンジンをランキング形式で紹介します。
日本では3つの検索エンジンが国内シェア率の99%を占めています。
日本でシェア率が高い検索エンジンは以下の3つです。
- Google(グーグル)
- Yahoo!(ヤフー)
- Bing(ビング)
それぞれの特徴を確認します。
1位:Google(グーグル)
日本で最も利用されている検索エンジンはGoogleです。
2022年10月時点のGoogleの国内シェア率は約76%であり、多くのユーザーに利用されています。
また、Googleは日本国内のみならず世界的にも多くのユーザーに評価されており、高いシェア率を誇ります。
2022年10月時点でのGoogleの世界シェア率は、約92%です。
出典:StatCounter「Search Engine Market Share Japan」
2位:Yahoo!(ヤフー)
日本で2番目にユーザーのシェア率が高い検索エンジンはYahoo!です。
2022年10月時点のYahoo!の国内シェア率は約15%であり、Googleに次いで多くのユーザーに利用されています。
Yahoo!は、検索エンジンだけでなく国内外の最新ニュースや天気予報、占いなど多様なサービスを提供しています。
2012年10月時点でのYahoo!の国内シェア率は約25%でしたが、Googleの台頭によりシェア率が低下しました。
3位:Bing(ビング)
日本で3番目にユーザーのシェア率が高い検索エンジンはBingです。
BingはMicrosoftが開発した独自の検索エンジンで、2010年より日本で利用されています。
2022年10月時点のBingの国内シェア率は約8%です。
BingはWindows OSに搭載されているブラウザEdgeのデフォルト検索エンジンとなっているため、Windowsを利用しているユーザーに利用されています。
海外で高いシェア率を誇る検索エンジン
海外では、日本で聞き馴染みのない検索エンジンが多数開発されています。
海外のユーザーの間でシェア率が高い、代表的な検索エンジンを5つ紹介します。
- Baidu(バイドゥ)【中国】
- DuckDuckGo(ダックダックゴー)【アメリカ】
- Ecosia(エコシア)【ドイツ】
- Yandex(ヤンデックス)【ロシア】
- Seznam(セズナム)【チェコ共和国】
以下でそれぞれ確認します。
Baidu(バイドゥ)【中国】
Baiduは、百度(バイドゥ)が運営する中国最大の検索エンジンです。
2022年10月時点の中国でのBaiduのシェア率は約60%であり、中国国内で最もシェア率が高い検索エンジンです。
出典:StatCounter「Search Engine Market Share China」
Baiduは検索機能だけでなく地図機能やSNSなど様々なサービスを提供しています。
中国ではインターネット規制により世界で最もシェア率が高いGoogleの検索エンジンが使用できません。
そのような要因から、中国ではBaiduが一般的な検索エンジンとして広く活用されています。
DuckDuckGo(ダックダックゴー)【アメリカ】
DuckDuckGoは、2008年よりアメリカでサービスが開始された検索エンジンです。
DuckDuckGoはユーザーの個人情報を記録しないことが特徴的な検索エンジンで、個人情報を積極的に収集するGoogleなどに相対するものとして注目を集めています。
そのため、自身の個人情報を守りながら検索エンジンを利用したい方におすすめです。
2022年10月時点のDuckDuckGoの世界におけるシェア率は約0.6%ですが、世界で5番目にシェア率が高い検索エンジンです。
出典:StatCounter「Search Engine Market Share Worldwide」
Ecosia(エコシア)【ドイツ】
Ecosiaは、2009年にドイツの企業によって開発された検索エンジンです。
Ecosiaは、検索エンジンを通して得られた広告収入の80%を非営利団体であるWFFに寄付しており、それらの寄付金は植樹活動に利用されています。
そのため、ユーザーがEcosiaを利用して1回検索を行う度に、世界のどこかに木を植えることが可能です。
2022年10月時点のドイツ国内では、Google、Bing、DuckDuckGo、Yahoo!に次いで5番目に利用されている検索エンジンです。
出典:StatCounter「Search Engine Market Share Germany」
Yandex(ヤンデックス)【ロシア】
Yandexはロシアで最もシェア率が高い検索エンジンです。
2022年10月時点のロシア国内でのシェア率は約51%であり、Googleを超える人気を集めています。
Yandexは、2004年にGoogleがロシアに参入する以前から国民に広く利用されており、ロシア地域に特化した情報を扱っています。
そのため、ロシア人にとってGoogleよりも使い勝手が良く、高いシェア率の獲得につながっています。
出典:StatCounter「Search Engine Market Share Russian Federation」
Seznam(セズナム)【チェコ共和国】
Seznamは、チェコ共和国の中でGoogleに次いで2番目にシェア率が高い検索エンジンです。
2022年10月時点のチェコ共和国内でのSeznamシェア率は約15%です。
出典:StatCounter「Search Engine Market Share Czech Republic」
Seznamはチェコ共和国初の検索エンジンとして長年ユーザーに利用されています。
Seznamには、チェコ共和国のユーザーが使いやすいように、国内外のニュースや天気予報などの様々な機能が備わっています。
企業がマーケティングで検索エンジンを利用する有効性
企業が自社商品を市場に広めるにあたって、検索エンジンを活用したマーケティングが効果的です。
検索エンジンはWebページの閲覧だけでなく、自社で作成したWebページを世界に向けて公開することもできるため、インターネットを通じた自社商品のアピールが可能です。
本章では、検索エンジンを活用したマーケティングの有効性について解説します。
検索エンジンマーケティングとは
検索エンジンマーケティングとは、インターネットの検索エンジンを活用したマーケティング手法を指します。
スマートフォンが普及した現代では、多くの人が検索エンジンを利用することで様々な情報を収集しています。
企業は検索エンジンマーケティングにより、インターネットを通じた自社商品のアピールが可能です。
検索エンジンマーケティングを行いインターネット上で自社商品を訴求することで、より多くの顧客を集めることができ、売上の向上につながります。
企業のマーケティングにはSEO対策(検索エンジン最適化)が必須
企業が検索エンジンを活用して、自社商品を広めるためには「SEO対策」を理解する必要があります。
SEO対策とは「検索エンジンの最適化」を意味しており、Webページがユーザーの目に留まりやすいように検索順位の上位に表示させるための対策のことを指します。
なお、本来はSEOという言葉のみで対策の意味まで含みます。
自社ページを公開したとしても検索順位が低ければ、ユーザーの目には留まりにくいです。
企業が効果的に検索エンジンマーケティングを行うためには、自社ページのSEO対策を行い、検索順位の上位を目指す必要があります。
Googleが掲げる10の事実
日本で最もシェア率が高い検索エンジンであるGoogleは、SEO対策の本質として「10の事実」を掲げています。
Googleが掲げる「10の事実」を理解することで、効果的にSEO対策を行うことができます。
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。 3.遅いより速いほうがいい。 4.ウェブ上の民主主義は機能します。 5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。 6.悪事を働かなくてもお金は稼げる。 7.世の中にはまだまだ情報があふれている。 8.情報のニーズはすべての国境を越える。 9.スーツがなくても真剣に仕事はできる。 10.「すばらしい」では足りない。 |
引用:Google「Google が掲げる 10 の事実」
自社のWebページを検索順位の上位に表示させるためには、検索エンジンを利用するユーザーの検索意図を考えて価値ある情報を提供することが重要です。
上記の10項目を理解して、SEO対策に役立ててください。
検索エンジンに関するQ&A
ここまで、検索エンジンの検索順位の仕組みや日本・世界で利用されている検索エンジンなどを網羅的に解説してきました。
最後に、検索エンジンに関してよくいただく質問をQ&A形式でまとめて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
検索エンジンのアルゴリズムとは何?
検索エンジンのアルゴリズムとは、検索されたキーワードの検索順位を決めるプログラムのことです。
検索エンジンは、利用するユーザーの検索意図を考えて最も有益な情報を提供する必要があります。
ユーザーに価値のある情報を提供するために、検索エンジンのアルゴリズムにより様々な評価項目からWebページの価値を判断し、検索順位を決めます。
世界で最もシェア率が高いGoogleでは、200以上の項目からWebページの価値を見極めてユーザーに価値のある情報を提供しています。
検索順位が大きく変動するのはなぜでしょうか?
検索順位の大規模な変動には、検索エンジンのアップデートが関係しています。
検索エンジンは、ユーザーに価値のある情報を表示できるように定期的なアルゴリズムの見直しが行われます。
例えば、Googleでは年に2〜4回ほど大規模なアルゴリズムの見直しが行われ、最新の評価項目を基にアップデートをしています。
アップデートの目的は、質の低いWebページを検索順位から除外し、ユーザーに最も価値のある情報を提供することです。
検索エンジンを利用したマーケティング戦略を立てよう
今後、インターネット市場はさらに拡大していくことが予想されます。
企業がSEO対策を行い検索エンジンの最適化を図ることで、自社商品の効率的なマーケティングにつながります。
検索エンジンの仕組みや各国で利用されている検索エンジンの種類を理解することで、自社のマーケティング戦略に活かしましょう。
監修
ククレブ・マーケティング株式会社 CEO
大手事業法人のオフバランスニーズ、遊休地の活用等、数々の大手企業の経営企画部門、財務部門に対しB/S、P/Lの改善等の経営課題解決を軸とした不動産活用提案を行い、取引総額は4,000億円を超える。不動産鑑定士。
2019年9月に不動産Techを中心とした不動産ビジネスを手掛けるククレブ・アドバイザーズ株式会社を設立。
2021年10月にはデータマーケティング事業を主軸としたククレブ・マーケティング株式会社を設立し、現在に至る。
免責事項
当レポートは、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではございません。また、本内容は現時点での判断を示したに過ぎず、データ及び表現などの欠落、誤謬などにつきましては責任を負いかねますのでご了承ください。当レポートのいかなる部分もその権利はククレブ・アドバイザーズ株式会社及びククレブ・マーケティング株式会社に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、無断で複製または転送などを行わないようお願いします。