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経営企画に向いてる人の10個の特徴・性格・スキル・経験を徹底解説!経営企画に向いていない人も紹介

「自分は経営企画に向いてるか?」そのような悩みを抱えている方は多いです。

経営企画は、出世コースの花形部署と言われており、自身の特徴・性格・スキルで活躍できるのか気になりますよね。

本記事では、経営企画の仕事内容や向いてる人の特徴を詳しく紹介しています。

また、経営企画部に配属後のキャリアパスについても詳しく紹介しているので、今後のキャリアプランの参考にしてください。

経営企画の仕事内容と必要な能力

経営企画の仕事内容と必要な能力

経営企画とは、市場調査や社内体制を基に自社の企業戦略を立案・遂行・管理する仕事です。

経営企画は、会社の将来を見据えたビジョンを打ち出し、さまざまな経営課題を解決する会社の中心的な部署となります。

経営企画の大きな仕事内容として以下の4つが挙げられます。

・企業戦略の策定
・事業の創造
・市場調査
・コーポレート・ガバナンスの調査

以下で、それぞれの仕事内容の詳細を解説していきます。

経営企画の仕事内容や役割、1日のスケジュールなどをより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

参照:内部リンク

経営企画の仕事内容①:企業戦略の策定

経営企画の仕事内容には、企業戦略の策定があります。

企業戦略の策定では、経営ビジョン達成に向けた事業の中長期的な計画や組織の構築などを具体的に決定します。

そのため、経営企画には、自社の強みや弱みの把握、競合他社の製品サービスのリサーチなどの分析力が必要です。

経営企画の仕事内容②:事業の創造

新規事業の創造も経営企画の仕事です。経営企画は、会社の予算や人材の能力を考慮したうえで、自社の新たな収益の柱となる事業を創造します。

これまで参入していない新規分野での事業参入は、マーケットの状況を客観的かつ的確に捉える丁寧な計画が必要です。

また、経営企画は、新規事業が順調に進んでいるかを分析し、事業が課題に直面した際には課題の解決策を提案する役割も担っています。

事業の創造は、会社の今後の収益拡大のために重要な仕事であり、事業アイデアの発想力が求められる業務です。

経営企画の仕事内容③:市場調査

経営企画の仕事内容には、市場調査も含まれます。

市場調査とは、商品やサービスを企画した際に、消費者への需要・イメージ・価格設定などを把握するために行うものです。

また、経営企画は、どのように事業を進めることで大きな利益につながるのか分析をするために、競合となる他社のデータ収集も行います。

市場調査には、急速な市場の変化にいち早く対応できるように、社会の変化に関する情報収集能力が求められます。

経営企画の仕事内容④:コーポレート・ガバナンス

経営企画は、各事業部署を管理するコーポレート・ガバナンスの対応も担当します。

コーポレート・ガバナンスとは、不祥事が起こらないよう企業経営を監視をする業務です。

社員の不祥事や不正がニュースで取り上げられてしまえば、会社全体のイメージが悪くなり、業績にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

そのような事態を未然に防ぐため、行動方針や罰則などを策定する役割を担っています。

コーポレート・ガバナンスの対応には、会社全体を見渡す広い視野とルール作成能力が必要です。

経営企画に向いている人の10個の特徴・性格・スキル

経営企画に向いている人の10個の特徴・性格・スキル

どのような仕事においても向き不向きがあるのと同様に、経営企画の仕事を行う上でも、向いている人と向いていない人が存在します。

経営企画は、企業の中でも重要なポジションであるため幅広い能力が求められます。

以下で経営企画に向いてる人の特徴・性格・スキルを10個紹介するので、経営企画を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

論理的かつ冷静に物事を考えることができる人

経営企画は、1つの判断ミスが企業に大きな損失をもたらします。

そのため、経営企画には、ミスが起こらないよう論理的かつ冷静に物事を考えて事業を進める力が必要です。

論理的かつ冷静に物事を考えることができる人は、一時的な感情にとらわれずに客観的な根拠をもとに業務を遂行できるため経営企画の仕事に向いているといえます。

行動力がある人

策定した企業戦略を遂行するためには、各事業部署との連携が大切です。

事業をスムーズに進めるためには、各部署の責任者との交渉が必要となるため、積極的な行動力が求められます。

行動力がある人は、積極的な交渉や困難な場面を打開するための行動が取れるため、円滑に業務を進めることができます。

財務・会計知識がある人

経営企画を練るためには、現在の会社の会計状況を把握する必要があります。

財務・会計の知識があることで、適切に会社の会計状況を把握し、企業戦略の策定や事業の創造を行うことが可能です。

そのため、財務会計や管理会計に関する豊富な知識を持つ人は経営企画に向いているといえます。

身体的・精神的にタフな人

経営企画は、身体的・精神的にタフであることが求められる仕事です。

会社の今後を考えて、時には残業や休日出勤になる場合もあります。

身体的・精神的にタフである人は、情熱的に仕事に取り組むことができ、多少の失敗は気にしないため、信頼して経営企画を任せることができます。

物事への問題意識が強く改善意欲が高い人

事業が進むにつれて事業計画と進行とのずれ、社員の不祥事などの問題が発生することがあります。

会社経営の中で起こる、様々な問題点をいち早く察知して改善して行くことは、事業を正常な状態に保つ上で欠かせません。

物事への問題意識が強く改善意欲が高い人は社内の様々なトラブルに対しても真摯に対応することができるため、適切な改善方法を提示することができるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

経営企画は、事業の調整役・リーダーと位置づけられることが多いため、様々な立場からなる社員の声に耳を傾ける必要があります。

高いコミュニケーション能力があることで、それぞれの立場の意見を把握して事業を推進するサポートが可能です。

また、経営企画は経営層と現場との架け橋となるポジションでもあります。

それぞれの立場の意見をうまく経営戦略に取り組む事で、各立場の社員から経営企画として高い信頼を勝ち取ることができます。

情報のアンテナが広い人

経営企画は市場の変化を敏感に察知し、企業戦略に正しく反映させていく能力が必要です。

そのため、情報に対するアンテナが高く情報収集が得意な人が経営企画に向いています。

日頃から空き時間を使って情報収集をしている人や、気になることがあれば直ぐに検索して調べる癖がある人は、経営企画への適正があるといえます。

全体像を捉えるのが得意な人

経営企画では、社内の全体像を踏まえた上で利益を最適化する企業戦略を策定する必要があります。

また、経営企画では事業を進める中で出てきた課題をどのように解決し、経営の拡大に結び付けることができるか考えなければなりません。

全体像を捉えることが得意な人は、小さな視点だけでなく、広く会社全体を捉えて物事を考えることができます。

一歩引いた、客観的な視点から指摘ができる方は、経営企画部に配属された後も存分に力を発揮することが可能です。

広く様々な知識を学ぶのが好きな人

経営企画は、企業戦略の策定や新規事業創造、各事業の管理など多くの仕事を任されます。

そのため、それぞれの分野に関する豊富な知識が必要です。

幅広く様々な知識を学ぶことが好きな方は、経営企画への配属後も必要な知識を能動的に学ぶことができるため、経営企画部に向いているといえます。

未来を考えることが好きな人

経営企画の仕事は、会社の将来を考えて中長期的な戦略を掲げた上で事業遂行までが対象です。そのため、経営企画部には、会社の未来を想像する力が必要になります。

会社のあるべき姿を想像し、それを実現するために必要な手段を考えられる人こそ、経営企画に向いているといえます。

経営企画に向いている人が求められる経験・キャリア

経営企画に向いている人が求められる経験・キャリア

経営企画に関する仕事をしたことがない場合でも、これまでのキャリアで得た経験を活かすことが可能です。

経営企画に活かせる経験・キャリアとして以下の3つが挙げられます。

・数字に関わる仕事や活動をしてきた経験
・グローバルな仕事や活動をしてきた経験
・周囲を巻き込んだ仕事や活動をした経験

以下で、それぞれの経験やキャリアがどのように経営企画に活きるのか解説していきます。

数字に関わる仕事や活動をしてきた経験

経営企画の仕事は、市場調査のためにデータの分析や予算管理など数字を取り扱うことが多いです。

そのため、数字を扱う職種によって培われてきた経験は、経営企画部に配属された後も有利に働きます。

具体的な職種としては、会計や経理、プログラマー、エンジニアなど細かな数字を扱う職種での経験は重宝されます。

グローバルな仕事や活動をしてきた経験

近年、海外への進出、取引強化などグローバルな展開を考える会社が増えています。

海外との取引には高い語学力が必要となるため、グローバル経験が豊富な方は、経営企画に配属された後も即戦力として仕事に打ち込むことができます。

特に、海外での滞在経験があり、ネイティブレベルで外国語を話せる方は経営企画でも重宝されるため、経営企画はそのような方におすすめの職種だといえます。

周囲を巻き込んだ仕事や活動をした経験

経営企画は、会社の各事業に目を配り事業の遂行・管理を行います。

そのため、会社全体を見通して、各事業を取りまとめるためのリーダーシップが必要です。

これまで周囲を巻き込んで何かを達成した経験がある方は、経営企画部に配属された後もそのようなリーダーシップを活かすことができます。

特に、プロジェクトチームのリーダー経験を積んできた方は、経営企画部配属後も即戦力として活躍できるでしょう。

経営企画に向いていない人の5つの特徴

経営企画に向いていない人の5つの特徴

経営企画は、会社の舵取り役の重要なポジションです。部署に適さない人材を配置してしまうと、会社経営にとって大きな不利益が生じます。

そのため、経営者の視点から適切な人事配置ができるよう、経営企画に向いていない人の特徴を押さえておく必要があります。

また、将来的に経営企画部に入りたい方は、経営企画に向かない人の特徴を知ることで、自身に当てはまっていないか確認しておきましょう。

経営企画に向いていない人の特徴として下記の5つが挙げられます。。

・交渉力がない
・発想力がない
・分析力がない
・社内調整力がない
・判断力がない

以下で順番に解説していきます。

交渉力がない

経営企画の仕事には、企画戦略を立てるだけでなく、立てた計画を実際に遂行することも含まれます。

計画の遂行にあたって、策定した企業戦略を基に各事業部署の責任者と今後の方針について話し合いが必要になるため、責任者の方々に経営企画の意見を取り入れてもらえるような交渉力が必要です。

交渉力がない人は、重要な場面で意見を主張・戦略に反映させることができないため、。交渉力は経営企画には必要なスキルだといえます。

発想力がない

経営企画の仕事内容には、新規事業の創造も含まれています。

その際、自社が得意とする分野で利益を出すためのアイデアを考える発想力が必要になります。変化が激しい市場の中で常に新しい収入源の確保が求められている昨今、新規事業の新しいアイディアを柔軟に考えられない人は経営企画には不向きだといえます。

分析力がない

経営企画は、社内事業の現状把握や市場ニーズ、競合調査のために、さまざまなデータを取り扱います。

良い企業戦略を策定するためには、より質の高いデータ分析が必要不可欠です。

そのため、数字に抵抗がある人や分析力がない人は経営企画には不向きだといえます。

社内調整力がない

経営企画には、各事業部署が適切に業務遂行できるようサポートする仕事も含まれます。

そのため、経営企画には各事業部署の責任者と連携をとりながら、トラブルがないようにスムーズに仕事を進める社内調整力が必要です。

また、企業戦略通りに、計画的に結果を出すためには地道で膨大な調整が必要不可欠です。

これらの理由から、社内調整力がない人は経営企画には不向きだといえます。

判断力がない

情報収集能力を持っていたとしても判断力がない人は、経営企画には不向きです。

多くの情報を収集した場合、それらの情報を元に適切な判断を行う必要があります。

スマホやテレビなどで情報を得やすい現代だからこそ、取り入れた情報を整理して正確に活用する判断力が必要です。

情報を瞬時に正確に判断する力は、経営企画をする上で必須の力になるため、判断力のない人は、経営企画の業務には向いていません。

経営企画になるには?

経営企画になるには?

経営企画部に配属されるためには、分析力や行動力、コミュニケーション力など多くの能力が求められます。

経営企画部を希望する方は、日頃から経営企画に必要な知識・スキルを向上させるための努力を行う必要があります。

また、会社経営に関する知識やスキルを示す資格を取得することで、経営企画部に配属される可能性が高まるため、資格取得はおすすめです。

以下で、経営企画部に配属されるために、取得しておくと良いおすすめの資格を確認します。

経営企画におすすめの資格

経営企画部に配属されるために、資格は必須ではありません。しかし、会社経営に関する知識を有しておくことで配属後に役立つケースがあります。

おすすめの資格は「MBA(経営学修士)」「公認会計士」「中小企業診断士」です。

「MBA(経営学修士)」

MBAは、経営状況の分析や組織運営など、会社の経営に関する問題点を解決に導く知識の習得を示す学位です。取得により、経営戦略やマーケティングなどの経営スキルが身につきます。

「公認会計士」

公認会計士は、会計・税務・財務に関する知識を理解することで取得できる資格です。取得することで、各事業への予算の分配や財務管理を行うことができ、経営企画に配属させた際に会計面で力を発揮することが可能です。

「中小企業診断士」

中小企業診断士は、中小企業が抱える経営課題に対するコンサルを行うための資格です。取得することで、自社の経営課題を的確に分析することができ、経営企画として力を発揮することができます。

いずれも取得難易度が高い資格になりますが、経営企画になりたい方は取得を検討してみてください。

経営企画に所属する人のキャリアパス

経営企画に所属する人のキャリアパス

経営企画は、会社の将来を担うためエリートやエースが配属される花形部署だと言われています。

経営戦略・事業創造・事業管理など、経営企画に関する業務を経験することでビジネスパーソンとして必要な幅広い能力を総合的に鍛えることができます。

経営企画で得た能力は、他の職域でも有効に活用できるため着実にキャリアを積み上げることが可能です。

将来的に経営幹部・役員になれる可能性がある

経営企画は、社内の舵取り役のポジションになります。

そのため、会社の事業内容や経営予算、社内管理など会社経営に必要な多くの力を身に付けることができます。

また、経営企画部には経営陣からの信頼が厚い人が配属される傾向が高いため、将来的に経営幹部や役員になれる可能性があります。

将来的に会社の経営を担うポジションに就きたい方、会社内での大きな出世を狙っている方は、経営企画の仕事を経験しておくことで、明るいキャリアパスが期待できます。

経営企画部に所属する人は、日頃から多くの情報を収集している

経営企画は、会社の将来を担う重要な仕事です。

一つのミスが会社の未来に影響を与えてしまうため、日頃から自己研鑽や多くの情報収集が必要になります。

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今後経営企画を目指す方、既に現在経営企画部で仕事をしている方は、情報収集の手段としてぜひ参考にしてみてください。