プロジェクトマネジメントに役立つおすすめの資格・試験一覧!資格取得の難易度や学習のための本をプロが解説!

プロジェクト成功のためには、予算・人材・スケジュールの管理を徹底するプロジェクトマネジメントが重要です。

円滑なプロジェクトマネジメントを行うためには、仕事に必要なスキルや知識が身に付けられる資格の取得がおすすめになります。

本記事では、プロジェクトマネジメントに役立つおすすめの資格や学習に役立つ本などを紹介します。プロジェクトマネジメントを学ぶ本選びの参考にしてください。

プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントとは

プロジェクトマネジメントとは、会社が行うプロジェクトが円滑に進むようにプロジェクトを管理することを示します。

プロジェクトを成功させるためには、進行にあたって予算やタスクの進捗、業務の連携などを管理する人物が必要です。

そこで、プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を幅広く管理し、円滑にプロジェクトが進むようマネジメントをする役割を果たします。

プロジェクトマネジメントの基本的な管理要素から成功の秘訣、求められるスキル等については別記事「プロジェクトマネジメントとは?成功の秘訣や求められるスキル、おすすめの本・資格・ツールをプロが解説」で詳しく説明しています。

プロジェクトマネジメントについて網羅的に知りたい方は、まずこちらの記事をご覧ください。

プロジェクトマネージャーの任務

プロジェクトマネージャーの最も重要な任務は、プロジェクトの顧客要件を満たした最大限の成果物を提出することです。

そのために、プロジェクトマネージャーはチームメンバーの先導役となり、チームの士気向上やタスク管理、顧客とのやり取りなどを担います。

プロジェクトマネージャーが担う任務は、主に以下のとおりです。

  • 顧客との打ち合わせのもとプロジェクトのゴールを明確に決める
  • プロジェクトの成功のために必要な人材を集めてチームを作り、予算を決める
  • プロジェクトのスムーズな進行のためにタスクの分割と管理を行う
  • プロジェクト進行中に発生するトラブルに対応する

プロジェクトマネージャーは、円滑なプロジェクト進行に欠かせない任務を幅広く担います。

プロジェクトマネジメントを行うために資格は必要?

プロジェクトマネジメントを行うために資格は必要?

円滑なプロジェクトマネジメントを行うためには、高いスキルや幅広い知識が必要です。

プロジェクトマネジメントに関する資格を取得しておくことでスキルや知識をアピールすることができ、プロジェクトマネジメントを任されやすくなる可能性があります。

資格は必ずしも必要ではない

プロジェクトマネジメントを行うために、資格の取得は必須ではありません。

経営陣に評価され、プロジェクトマネージャーに配属されることによって、誰でもプロジェクトマネジメントの仕事をすることが可能です。

しかし、プロジェクトマネジメントを行う場合、顧客やチームメンバーとのコミュニケーションや多くのタスク管理・予算管理など幅広い業務に対応する必要があります。

資格の取得は任意ですが、自身のスキルを向上させて円滑にマネジメントを行うためにも、取得することをおすすめします。

プロジェクトマネジメント未経験は資格取得がおすすめ

プロジェクトマネジメントに関する資格は必ずしも取得する必要はありませんが、プロジェクトマネージャー未経験の方には資格の取得がおすすめです。

知識がないままプロジェクトマネジメントを行った場合、さまざまな点でトラブルになる可能性があります。

実務経験がない場合は、プロジェクトマネジメントに関する知識を増やして経験不足を補うことができるように、資格取得に取り組んでおきましょう。

プロジェクトマネジメントに関する資格の難易度や合格率

プロジェクトマネジメントに関する資格の難易度や合格率

プロジェクトマネジメントに関する資格は複数あり、難易度や合格率は資格によって異なります。

プロジェクトマネジメントの資格の中でも取得が難しいとされる、プロジェクトマネジャー試験は合格率が15%前後といわれています。

一方、比較的取得が簡単な資格の中には、合格率が8割を超えるものもあります。

働きながらの資格取得は大変ですが、より難易度の高い資格を取得することによって、高い知識やスキルを取得することが可能です。

プロジェクトマネジメントの資格取得に必要な経験は?

プロジェクトマネジメントに関する資格の多くは、それぞれの運営が実施する試験に合格することで取得ができます。

しかし、プロジェクトマネジメントの実務経験が必要な資格もあるため注意が必要です。

実務経験が必要な資格の中には、研修期間で35時間以上の研修を修了しなければならない資格もあります。

そのため、資格取得を検討する際は、取得条件をあらかじめ確認し、現在の自身の生活で取得可能かどうか考えたうえで受験することが大切です。

プロジェクトマネージャーが資格を取得することがおすすめの理由

プロジェクトマネージャーが資格を取得することがおすすめの理由

仕事と並行して資格の取得を目指す場合、プライベートの時間も割く必要があります。

資格の取得は大変ですが、資格を取得することでスキルアップやキャリアアップなどにつながり、さまざまなメリットを得ることができます。

プロジェクトマネジメントに関する資格を取得するメリットには、以下の5点が挙げられます。

  • 高い水準の知識がある証明となる
  • 年収の増加が見込める
  • キャリアアップが期待できる
  • プロジェクトマネージャの適性をアピールできる
  • 転職に有利になる

以下で、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

高い水準の知識がある証明となる

資格を取得することによって、プロジェクトマネジメントに関する高い水準の知識があることの証明となります。

顧客やプロジェクトのチームメンバーから高い信頼を得ることができ、円滑なプロジェクトマネジメントにつながります。

自身の仕事に対するスキルや能力の向上に加えて、資格を取得しておくことで周りからの信頼が得られる点がメリットです。

年収の増加が見込める

所属している会社によっては、資格を取得することで「資格手当」がつくことがあります。

資格手当がつくことによって会社からもらえる給料が増え、年収の増加が期待できます。

また、資格手当には資格を取得した際に一度だけもらえる一時金と、取得することで毎月の給料に手当が加算される2つのパターンがあります。

毎月の給料に手当が加算される場合、長期にわたる年収の増加が期待できます。

ただし、資格手当は会社によって規定されていない場合もあるため、資格取得の前に確認しておきましょう。

キャリアアップが期待できる

プロジェクトマネージャーは、社内評価の高い人材が配置されることが多い役職です。

そのうえ、さまざまな能力を高める向上心があることによって、社内から今後の活躍が期待され、さらなるキャリアアップにつながる可能性があります。

また、プロジェクトマネジメントで1つの組織をマネジメントした経験は、将来的に経営幹部など経営に関わる役職を目指す際に有利に働く可能性も高いです。

プロジェクトマネージャーの適性をアピールできる

現在プロジェクトマネージャーではない場合も、プロジェクトマネジメントに関する資格を取得しておくことによって、適性のアピールが可能です。

プロジェクトマネージャーを目指している場合、早いうちにプロジェクトマネジメントに関する資格を取得しておくことで、将来的に配属される可能性が高まります。

プロジェクトマネージャーを目指している人にも、資格の取得は大きなメリットがあります。

転職に有利になる

プロジェクトマネジメントに関する資格の取得は、転職にも有利に働きます。

プロジェクトマネージャーには高い能力が求められるため、業務に適した人材は少ないです。

そのため、社内に適切な人材がいない場合、多くの企業は求人を出します。

プロジェクトマネジメントに関する資格は人材採用の場面で有利に働くため、現在よりも条件の良い会社への転職にも役立ちます。

プロジェクトマネジメントの資格取得のデメリット

プロジェクトマネジメントの資格取得のデメリット

プロジェクトマネジメントに関する資格の取得には、多くのメリットがある反面デメリットもあります。

メリットだけでなく、あらかじめデメリットも理解したうえで資格取得を検討しましょう。

プロジェクトマネジメントに関する資格取得のデメリットは、主に以下の3つです。

  • 資格の取得に多くの時間が必要
  • 受験料が高い
  • 難易度の高い資格は独学での取得が難しい

以下でそれぞれの詳細を確認しておきましょう。

資格の取得に多くの時間が必要

プロジェクトマネジメントの資格の難易度はさまざまですが、どの資格も簡単に取ることはできません。

そのため、資格取得に向けて多くの時間を費やす必要があります。

働きながら資格の取得を目指す場合、プライベートな時間も試験勉強などに割く必要がある点がデメリットの1つです。

受験料が高い

プロジェクトマネジメントに関する資格の取得にかかる料金の相場は、およそ5000円〜10000円ほどとなります。

例を挙げると、プロジェクトマネジメントの代表的な資格であるプロジェクトマネージャー試験の受験料は7500円です。

しかし、合格率が15%ほどと難易度が高いため、1度の試験で合格することは難しいとされます。

試験を受けるたびに受験料がかかるため、何度も資格試験にチャレンジする場合、かかる費用は高額になります。

また、試験合格のためには知識が必要となるため、参考書の購入や通信講座の受講など資格取得のための学習にかかる費用も考慮する必要があります。

資格の取得に多くの費用がかかる点もデメリットの1つです。

難易度の高い資格は独学での取得が難しい

プロジェクトマネジメントに関する資格の中には、プロジェクトマネージャー試験のように高難易度な資格もあります。

難易度が高い資格は、独学での取得が難しい場合があります。

独学での取得が難しい場合、知識を学ぶために専門学校に通わなければならないなど、さらに費やす費用や時間が増える可能性が考えられます。

資格取得のためには、多大な労力を費やす必要がある点もデメリットといえます。

プロジェクトマネジメントに関する資格は2種類ある

プロジェクトマネジメントに関する資格は2種類ある

資格取得の前に、自身が取得を検討している資格の特性を知ることが大切です。

プロジェクトマネジメントに関する資格は大きく分けて、以下の2種類です。

  • 国家資格
  • ベンダー資格

資格取得を検討する場合、それぞれの特徴を事前に把握しておきましょう。

国家資格

国家資格とは、国の法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する資格試験に合格することによって取得できる資格です。

試験によって各業種に必要なスキルや知識が判定され、特定の職種につくことの証明となります。

代表的な国家資格として以下の3つが挙げられます。

  • 医師
  • 司法書士
  • 公認会計士

国家資格は、法的裏付けがあるため信頼性の高い資格です。資格の有効期限がなく、受験料が安い点もメリットといえます。

ベンダー資格

ベンダー資格とは、IT関連のソフトウェアやハードウェアを製造・販売する企業が認証する資格です。

取得することで、IT機器の操作方法や保守方法に関するスキルの証明となります。

プロジェクトマネジメントを行う場合、タスク管理などにITの活用が必要不可欠です。

そのため、資格を取得することによって、スキルを活かして円滑なプロジェクトマネジメントが可能になります。

日本国内ではIT関連の国家資格として情報処理技術者試験がありますが、IT化が進む中で、今後世界的にも評価される資格といえます。

プロジェクトマネジメントにおすすめの試験・資格5選

プロジェクトマネジメントにおすすめの試験・資格5選

プロジェクトマネジメントに関するさまざまな試験・資格がありますが、その中でも特に受験をおすすめする試験・資格は以下の5つです。

  • プロジェクトマネージャー(PM)試験
  • 基本情報技術者試験
  • プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)
  • P2M資格試験
  • ITストラテジスト

それぞれの資格の特徴や取得するメリットについて解説するので、試験合格・資格取得の参考にしてみてください。

プロジェクトマネージャー(PM)試験

プロジェクトマネージャー(PM)試験は、情報処理推進機構が実施している国家試験です。

資格を取得することによって、予算管理やスケジュール管理についての知識を深めることができ、情報処理に関して高い専門性を持つ人材の証明となります。

プロジェクトマネージャー試験の合格率は15%程度となっており、取得難易度の高い資格です。

資格取得のために学ぶべき内容も幅広く、非常に難易度の高い試験ではありますが、取得することでプロジェクトマネージャーとしての立場を確立できます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者は、情報処理推進機構が認証している国家資格です。

情報処理技術者試験の中では比較的難易度の低い試験で、合格率は40%程度となっています。

プロジェクトマネジメントに必要なITスキルの基礎知識が身につくため、取得することで円滑なプロジェクト管理が可能になります。

ITに関する知識がある程度備わっている人であれば、書籍を使用した独学でも取得が可能な資格です。

プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)

プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(PMP)試験は、アメリカの非営利団体であるPMIが実施するベンダー資格試験です。

プロジェクトマネジメントに関する知識や経験だけでなく、マネジメントに対する実務的な内容も試験で問われます。

PMPを取得することによって、社内外に対してプロジェクトマネジメントの専門家であると示すことができます。

ただし、資格の取得には4年生大学卒業以上の人は36ヶ月、高校卒業の人は60ヶ月に及ぶ

プロジェクトマネージャーとしての実務経験が必要となります。また、PMPは3年ごとに更新となるため注意が必要です。

P2M資格試験

P2M資格試験は、日本プロジェクトマネジメント協会が実施するベンダー資格試験です。

プロジェクトマネジメントを遂行するうえで重要な実践力を評価する資格となります。

P2M資格試験には、下記の4種類の試験があります。

  • PMC(プロジェクトマネジメントコーディネーター)
  • PMS(プロジェクトマネジメントスペシャリスト)
  • PMR(プロジェクトマネージャーレジスタード)
  • PMCe(プロジェクトマネジメントコーディネーターエントリー)

P2Mの資格を取得することで、高いマネジメント実践力を示すことができます。

P2M資格試験の合格率は4種類とも50%を超えており、比較的取得しやすい資格です。

ITストラテジスト

ITストラテジストは、情報処理推進機構が認証している国家資格です。

情報処理技術者試験の中でも最難関に当たる資格で、取得することで高度IT人材であることの証となります。

プロジェクトマネジメントを行う中で高度なITスキルを活用することによって、プロジェクトの管理を容易に行うことが可能です。

合格率は15%程度と難易度は高く、取得のためには長期にわたる学習が必要となります。

プロジェクトマネジメントの資格取得に役立つ本・参考書3選

プロジェクトマネジメントの資格取得に役立つ本・参考書3選

プロジェクトマネジメントに関する本を読むことによっても、プロジェクトマネージャーに必要な知識やスキルを身につけることが可能です。

プロジェクトマネジメントの資格取得に向けておすすめの本・参考書を紹介します。

プロジェクトマネジメントについて多角的に学ぶことで、実践の場でも有利に働くため、ぜひ参考にしてみてください。

なお、プロジェクトマネジメントを学べるおすすめの本についてより詳しく知りたい方は「プロジェクトマネジメントが良く分かるおすすめの本・書籍20選!初心者・資格取得向けをプロが解説【2022年】」を参考にしてください。

『外資系コンサルが教える課題を解決する12ステップ プロジェクトリーダーの教科書』

日経コンピューターの調査で、プロジェクトの成功率は約50%という結果が出ています。

プロジェクトのおよそ2つに1つは失敗している結果となっているのです。

『外資系コンサルが教える課題を解決する12ステップ プロジェクトリーダーの教科書』は、プロジェクト失敗の原因となる課題に着目して、課題解決やトラブルを未然に防ぐための方法が示されています。

プロジェクトを成功させるための型が12のステップで述べられており、プロジェクトマネジメントの知識を身につけるためにおすすめの本です。

プロジェクトマネジメントに関する基礎知識や課題解決法について学びたい方は参考にしてみてください。

『2020 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題』

『2020 徹底解説プロジェクトマネージャ本試験問題』は、プロジェクトマネージャー試験の合格を目指す方向けの参考書です。

資格取得を目指す場合、過去問題を繰り返し解くことが基本的な勉強法となります。

この参考書には、過去の試験で実際に出題された問題が解説付きで掲載されています。

過去問題を解くことで出題の形式やパターンが掴めるため、効率よく学習ができ、理解度の向上にも繋がります。

『情報処理教科書 プロジェクトマネージャー 2022年版』

『情報処理教科書 プロジェクトマネージャー 2022年版』は、プロジェクトマネージャー試験合格に向けた学習がしたい方におすすめの参考書です。

この参考書は、試験に合格するために必要な知識や学習方法、テクニックが示された試験対策テキストになります。

試験の最新の出題傾向に対応できるよう、翔泳社によって毎年発売されています。

参考書を繰り返し読むことで、高い情報処理の知識を身につけることができるでしょう。

プロジェクトマネジメントは実務経験が重要

プロジェクトマネジメントは実務経験が重要

プロジェクトマネージャーは資格の取得や学習によってプロジェクトマネジメントに関する知識やスキルをつけることが大切です。

中でも、プロジェクトマネージャーに重要となるのはプロジェクトマネジメントの実務経験になります。

プロジェクトの進行中には、予期せぬトラブルが発生することや原因が掴めないまま進捗が思い通りに進まない場合があります。

実際に何度もプロジェクトマネジメントを行うことで、効率の良いプロジェクトの進め方やリスクヘッジなどが行えるようになります。

はじめてプロジェクトマネージャーを任された方は不安も多いと思いますが、積極的にチャレンジをして実務経験を積むことがスキルアップへの1番の近道です。

監修

ククレブ・アドバイザーズ株式会社 代表取締役
ククレブ・マーケティング株式会社 CEO
宮寺 之裕
大手リース会社、不動産鑑定事務所を経て、J-REITの資産運用会社の投資部門にて企業不動産(CRE)に携わる。
大手事業法人のオフバランスニーズ、遊休地の活用等、数々の大手企業の経営企画部門、財務部門に対しB/S、P/Lの改善等の経営課題解決を軸とした不動産活用提案を行い、取引総額は4,000億円を超える。不動産鑑定士。
2019年9月に不動産Techを中心とした不動産ビジネスを手掛けるククレブ・アドバイザーズ株式会社を設立。
2021年10月にはデータマーケティング事業を主軸としたククレブ・マーケティング株式会社を設立し、現在に至る。

 

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当レポートは、情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではございません。また、本内容は現時点での判断を示したに過ぎず、データ及び表現などの欠落、誤謬などにつきましては責任を負いかねますのでご了承ください。当レポートのいかなる部分もその権利はククレブ・アドバイザーズ株式会社及びククレブ・マーケティング株式会社に帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、無断で複製または転送などを行わないようお願いします。