企業経営戦略における「環境意識」「デジタル意識」についての考察
CCReB AIで企業経営戦略のトレンドを解析
ククレブ総合研究所にて、昨今各種媒体において目立ち始めた「環境系ワード」と「デジタル系ワード」について、CCReB AIにて格納している2020年12月31日までに公表された約1700社の中期経営計画をクローリングした分析結果を以下のとおりまとめた。
分析に当たっては、CCReB AIのAIエンジンに環境系ワードとして「低炭素」「脱炭素」「カーボンニュートラル」「再生エネルギー」などのワードを、デジタル系ワードとして「5G」「AI」「DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略」などのワードをセットし、各業種がどの程度経営戦略として上記のワードを意識した経営戦略を掲げているかのトレンドを解析した。
まず、「環境系ワード」の業種別トレンドとして、多い社数順に、建設業(44社)、機械業(41社)、化学業(33社)、電気機器業(32社)、卸売業(31社)、となった。(全1696社中375社に出現)
次に、「デジタル系ワード」に関しては、同様に、情報・通信業(68社)、電気機器業(64社)、銀行業(53社)、卸売業およびサービス業(各51社)、建設業(45社)、となった。(全1696社中629社に出現)
2020年はコロナ感染対策への対応として、テレワークやWEB会議などの仕組みが大きく普及し各企業がデジタル化の推進を経営戦略の上位に位置付ける動きが強くなったが、2021年は全世界的な動きとして「脱炭素」社会の実現に向けた動きが本格化しており、資本市場においても、これらの動きを先取りできている企業・業種の投資選別が一層進むものと思われ、上記ワードの業種毎の出現順位もトレンドを先取りできている業種と依然として対応が進んでいない業種を知る手掛かりとなるものと思われる。
法人営業支援ツール”CCReB AI”
上場企業の開示する中期経営計画、有価証券報告書をAIエンジンで解析し、不動産に直接・間接的に関連するワードをスコアリング化し、不動産ニーズ(売買、流動化、有効活用、賃貸、新規出店、工場新設・・・等)のある企業を効率的に抽出するシステム
情報支援ツール”CCReB Clip”
「CCReB AI」のAIエンジンを活用して、格納する約1,500社(2020年9月1日現在)の中期経営計画から、ユーザーが抽出したい特定ワードを受付け、そのワードを含む企業のリストをスポット的に作成するサービス