2022年の事業環境展望に関する業種別傾向~ククレブ業界天気図~

ククレブ・アドバイザーズ株式会社のシンクタンク部門であるククレブ総合研究所では、B2Bポータルサイト「CCReB GATEWAY(ククレブ ゲートウェイ)」の「ホットワード分析」機能を用い、2022年1月~8月末までに開示された有価証券報告書の中から「第2_事業の状況_経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の内容にについて、東証33業種各社がどの様な点に着目して次年度の経営方針を立てているのか調査を行い、各業界における事業展望状況を天気図という形で整理した。

統計にあたっては経営方針の文面中に出てくるワードを「事業リスク」「ESG関連」「事業投資、DX推進」「その他」の4カテゴリに分類し、その割合で各業界が見据える2022年度の事業環境を以下に見ていく。


<晴れ>
保険業、銀行業といった、昨今の物価上昇に直接的な影響を受けない業種では事業リスク系ワードの言及がほぼ見受けられず、ESG関連を中心とした経営方針を策定しており業種の性質がよく現れている結果となった。

 


<薄日>
情報・通信業やその他金融業では、地政学リスクを背景としたサプライチェーンの影響を気にしつつも、積極的な投資強化、事業の拡充といった意欲的な経営推進体制を示す内容となっている。

 


<曇り>
建設業、化学では資源価格の高騰による供給不安を懸念するワードが多く出ているが、一方で事業投資系に関する直接的なワードの出現は確認されず、人的資本サプライチェーンの最適化等、着実な足場固めを図っているようである。

 


<小雨>
サービス業、卸売業では、長期化する新型コロナウイルス感染症の影響に加え、原材料価格の高騰や人材の流動化・人件費の高騰といった新たな問題が出てきている。これらの業界においてもリスキリングといった人材戦略系ワードが出現している状況にも注目したい。

 


<雨>
機械、電気機器といった、製造業においては原材料価格の高騰が著しい昨今の状況、また、半導体の供給不足サプライチェーンの混乱状況、物流費の高騰と言った業界を取り巻く厳しい環境への対処策を経営方針上において最重要経営課題として中心的に取り扱っている。

 

図表)有価証券報告書(事業方針)ワード出現状況

 

今回の統計分析に用いた「ホットワード分析」機能はCCReB GATEWAYに会員登録(無料)頂く事で個別企業、業種、上場区分ごとにホットワードを抽出、可視化することが可能になります。操作方法が不明な場合はご利用ガイドに動画を掲載しておりますのでご確認ください。
また、今回は有価証券報告書に注目して分析を行いましたが、その他、中期経営計画を用いたホットワード分析も可能となっております。効果的・効率的な企業、業界分析にCCReB GATEWAYを是非ご活用ください。

 

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