【総務部必見】ファシリティマネジメントを学ぶおすすめの本•書籍10選!会社で導入する際のポイントがよく分かる
近年、企業の施設や設備を最大限に有効活用するためのファシリティマネジメントが注目を浴びています。
しかし、ファシリティマネジメントは比較的新しいマネジメント手法であるため、導入の仕方がわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ファシリティマネジメントを学ぶためにおすすめの本10選を紹介します。
ぜひ学習時に本を選ぶ際の参考にしてください。
ファシリティマネジメントとは?基本情報を確認
ファシリティマネジメントは、アメリカで開発された施設管理に関するマネジメント手法です。
企業は、組織活動のために施設とその環境を総合的に管理・活用する必要があります。
そして、施設を最大限に有効活用することによって、自社の利益拡大やコストカットを目指します。
近年、ファシリティマネジメントの有効性が注目を集めており、多くの企業が導入を進めています。
ファシリティマネジメントを会社で取り入れるメリットと重要性
企業経営を行う際に、支出の大きなウエイトを占めるのが施設関連費です。
施設の維持・管理には多くの費用がかかりますが、有効に活用できなかった場合、経営資源を無駄にしてしまいます。
ファシリティマネジメントを行い労働環境を改善することによって、従業員のモチベーションや生産性の向上が見込まれ、利益の拡大につながります。
また、施設で使用する水や光熱費などを見直し、改善することでコストカットも可能です。
ファシリティマネジメントは、会社の利益拡大のために重要な役割を果たします。
ファシリティマネジメントこそ総務部の活躍の場
企業の施設管理を司る部署といえば、多くの場合は総務部です。
日頃、総務部は営業や製造などと比較して会社の利益につながりにくい仕事を担います。
しかし、ファシリティマネジメントを導入し効率の良い運営を行うことで、先述の通り会社の利益につなげることが可能です。
経営資源を有効活用するファシリティマネジメントこそ総務部の活躍の場といっても過言ではありません。
ファシリティマネジメントを学ぶ本の選び方
ファシリティマネジメントを学ぶ際、ただ闇雲に本を読めばよいわけではありません。
本選びは、自身の知識レベルや自社で必要なスキルを考慮したうえで行うことが大切です。
ファシリティマネジメントを学ぶ際の本の選び方として、以下を参考にしてください。
苦手な分野を学べる本を選ぶ
コミュニケーションが得意な人や分析が得意な人など、誰にでも仕事をするにあたって得意・不得意があるはずです。
ファシリティマネジメントに関する本を読む際は、自身の苦手分野を改善するための内容が書かれた本を選ぶようにしましょう。
得意分野を伸ばすことも大切ですが、苦手な得意分野を改善することでスキルの底上げが可能です。
自身の知識レベルに合った本を選ぶ
本を選ぶ際は、自身の知識レベルにあった本を選ぶことが大切です。
ある分野に関する初心者がいきなり上級者向けの本を読んでも、理解ができない場合があります。
ファシリティマネジメントを学ぶ場合も同様で、これから知識を深めようとしている人がいきなり高難度の本を読んでも理解ができない可能性があります。
一方、上級者の方が基礎知識にしか触れていない本を読んでも参考にならないでしょう。
自身のレベルに適した本を選ぶことによって、効果的な学びにつながります。
ファシリティマネジメントの本を読む際のポイント
本を読む際にいくつかのポイントを意識して読むことで、効果的な学びにつなげることができます。
ファシリティマネジメントについて学ぶ際は、以下の4点を意識しましょう。
- 自身の会社に照らし合わせながら読む
- 複数の本を参考にする
- 重要な部分にはチェックを入れる
- 学んだ事をどのようにアウトプットするか考える
以下で詳しく理由やポイントを解説します。
自社の現状に照らし合わせて、どのようにアウトプットするか考えてながら読む
ファシリティマネジメントの本を読む際は、自社の現状に照らし合わせてどのように知識が活用できるのかを考えることが大切です。
何気なく読むだけでも知識の向上にはつながりますが、実際の現場を想定して読むことによって実践的な力として吸収することができます。
自社の施設の課題改善にどのように活かせるのか、常にアウトプットを考えながら読むことによって、効果的な学びにつながるでしょう。
複数の本を参考にする
ファシリティマネジメントに関する本にはさまざまな種類がありますが、書かれている内容も本によってさまざまです。
本を活用して学びを深める際には、複数の本を参考にするようにしましょう。
複数の本を読むことによって、ファシリティマネジメントに関する幅広い知識を身につけることができます。
重要な部分にはチェックを入れる
本を読む際に、重要だと思った部分にはマーカーや付箋などでチェックを入れましょう。
複数の本を読んでいると、いざという時に必要な知識がどの本の何ページに書かれているのか分からなくなりがちです。
チェックを入れておくことによって、現場で必要となった際にすぐに見返して参考にすることができます。
ファシリティマネジメントが学べるおすすめの本・参考書一覧
ファシリティマネジメントを学ぶ際におすすめの本・参考書を一覧で紹介します。
ファシリティマネジメントの基礎知識が学べる本から資格取得に使える参考書まで、厳選した8冊を紹介します。
各本の大まかな内容を以下で説明するので、気になる本を選んで学習に役立ててください。
ファシリティマネジメントが変える経営戦略
『ファシリティマネジメントが変える経営戦略』には、ファシリティマネジメントに関する基礎知識から施設を有効活用するための導入手順までが示されています。
社団法人ファシリティマネジメント推進協会の会長によって書かれた実践向けの本となっており、ファシリティマネジメントの導入方法に不安を抱える企業におすすめの1冊といえます。
ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント
『ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント』では、ファシリティマネジメントの手法を事例とともに解説しています。
成功事例と失敗事例をそれぞれ参考にすることで、成功のためにはどのような取り組みが必要なのか理解することができます。
また、企業のファシリティマネジメントのみならず、自治体が所有する施設の有効な活用法も示されています。
ファシリティマネジメントの取り組みが上手くいかない企業や自治体におすすめの1冊です。
総解説ファシリティマネジメント
『総解説ファシリティマネジメント』には、ファシリティマネジメントの内容や目的、マネジメント方法までがまとめられています。
1冊でファシリティマネジメントに関する基礎知識から実施方法までが概ね理解できる内容となっています。
ファシリティマネジメントについて総合的に学びたい方におすすめの1冊です。
公共施設が劇的に変わるファシリティマネジメント
『公共施設が劇的に変わるファシリティマネジメント』には、遊休施設や廃校舎、空きスペースなどの公共施設の有効な活用方法が示されています。
行政機関において改善が遅れている施設の活用について、ファシリティマネジメントの有効性が示されています。
事例を参考に、ファシリティマネジメントの入門書として活用できます。
施設の活用に悩む行政機関におすすめの1冊です。
総務の山田です。
『総務の山田です。』は、主人公の山田が任されたプロジェクトを進めていく物語が書かれた本です。
ファシリティマネジメントには難しい内容の本が多い中、物語形式で話が進むため比較的理解がしやすい内容となっています。
失敗と成功を繰り返しながらプロジェクトを進めていく姿が描写されており、仕事をする際に重要なポイントが示されています。
これからファシリティマネジメントを行う予定の方は、マネジメントを成功させる取り組みの参考にしてください。
SDGsで変わるファシリティマネジメント – JFMA SDGsタスクフォースレポート2021
近年、多くの企業でSDGsへの取り組みが進められています。
地球環境を守るための環境経営に、ファシリティマネジメントは大きな役割を果たします。
『SDGsで変わるファシリティマネジメント – JFMA SDGsタスクフォースレポート2021』は、ファシリティマネジメント協会の調査研究委員会がSDGsに関してまとめた調査書です。
今後の環境経営にファシリティマネジメントを活用したい方におすすめの1冊です。
公式ガイドファシリティマネジメント
『公式ガイドブックファシリティマネジメント』は、認定ファシリティマネージャー資格試験対策に役立つ参考書です。
ファシリティマネジメントの基礎から発展までが示されており、試験に必要な幅広い知識の習得が可能です。
わからない用語がある場合でも、用語の牽引がついているためすぐに調べることができます。
認定ファシリティマネージャーの資格受験者におすすめの1冊です。
ファシリティマネージャー試験論述対策
『ファシリティマネージャー試験論述対策』も、認定ファシリティマネージャー資格試験に役立つ参考書です。
認定ファシリティマネージャーの資格を取得するためには、学科試験と論述試験の2つの試験に合格する必要があります。
中でも、論述試験は日頃文章を書き慣れない方にとって大きなハードルとなります。
この本には過去5年分の過去問題と解説が示されており、試験合格のための論述対策をしたい方におすすめです。
ファシリティマネジメントの学びに多くの時間をかけよう
より良いファシリティマネジメントを行うためには、多くの知識やスキルを身につけることが大切です。
環境への取り組みが重要視される中、施設や設備の有効活用は企業戦略において重要な役目を果たしています。
ファシリティマネジメントを円滑に行えるように、学習に多くの時間を費やすことをおすすめします。
ぜひ本記事で紹介した本を学習に役立ててください。
監修
ククレブ・マーケティング株式会社 CEO
大手事業法人のオフバランスニーズ、遊休地の活用等、数々の大手企業の経営企画部門、財務部門に対しB/S、P/Lの改善等の経営課題解決を軸とした不動産活用提案を行い、取引総額は4,000億円を超える。不動産鑑定士。
2019年9月に不動産Techを中心とした不動産ビジネスを手掛けるククレブ・アドバイザーズ株式会社を設立。
2021年10月にはデータマーケティング事業を主軸としたククレブ・マーケティング株式会社を設立し、現在に至る。
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